民主県政の会ニュース154号

第155号 2015年5月1日

地方選の結果生かし知事選へ
自民やせんたくでは県民要求は実現しない

地方選の結果生かし知事選へ自民やせんたくでは県民要求は実現しない

 第18回統一地方選挙は4月12日に埼玉県議選とさいたま市議選が、26日には市議・町議員選挙が行われました。前半の県議選の特徴は、日本共産党が議席を大幅に伸ばし国政での自共対決が県政にも及んでいることです。
 県議選では自民党が2議席減の47議席(その後無所属議員5人が自民入りし現在52議席)で、日本共産党は現有2議席から5議席へと2・5倍に躍進しました。上田知事が応援するプロジェクトせんたくは2議席増の9議席。全国の都道府県議選でも日本共産党は民主、公明などが議席を減らすなか、31議席増の111議席でした。マスコミは「自民党に対する批判の受け皿になった」と評価しています。
 4月16日に行われた民主県政の会第66 回拡大幹事会では会代表の一人である荻原初男日本共産党埼玉県委員長が県議選の結果と県政をめぐる情勢について報告しました(写真)。荻原氏は「日本共産党は一昨年の東京都議会選挙から参議院選挙、総選挙と続いた躍進の流れを継続、画期的勝利を収めた」と強調。多くの有権者が「安倍首相は怖い」「共産党さん、戦争立法止めて」など、「戦争する国づくりに前のめりの安倍首相と対決する共産党への期待が広がった」とのべ、自共対決の流れは埼玉でも起きていると話しました。また埼玉自民党は、安倍首相と一体で社会保障を削り教育への政治介入を強めようとしており、「県知事選挙で独自候補を擁立するだろう」と指摘しました。一方上田知事については、プロジェクトせんたくが県民から求められた政治勢力でなく自民党との対決軸も持たず、要求実現の期待はできないとのべました。
 国会は連休明けにも自民党が「安保法制」を提出、緊迫した情勢を迎えます。埼玉県知事選挙は一地方の選挙ではなく、安倍暴走政治をストップさせる重要な政治戦として全国注視のなか始まりました。

9条こわすな・戦争させない!【5・31オール埼玉総行動】

9条こわすな・戦争させない!
 
集団的自衛権を行使容認した閣議決定撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会主催による「5・31オール埼玉総行動」が開催されます。
 これは昨年7月の「7・21オールさいたま市民集会」や今年2月の「いのち平和憲法9条、2・3埼玉大集会」で、集団的自衛権反対と9条守れの県民共同の発展を確認し、今度は1万人の大集会にしようと計画されたものです。
 実行委員会は集団的自衛権をめぐる政治情勢がいっせい地方選挙後から7月にかけて緊迫したヤマ場を迎えることから、「草の根から運動を起こして世論を高めることが重要」と訴えています。

■日時 5月31日(日)10時30分集会開会、集会後パレード
■会場 北浦和公園(JR京浜東北線北浦和駅西口)
■報告 鳥越俊太郎さん(ジャ ーナリスト)ほか