民主県政の会ニュース181号

地域から野党共闘発展させ自公政権を倒そう
第4回地域連絡会で活発な討論
15選挙区の連絡会代表が出席

 8月29日(火)夜、さいたま市の浦和コミュニティーセンターで、オール埼玉総行動実行委員会のよびかけによる「第4回地域連絡会交流会議」が開かれました。会議には埼玉衆院15小選挙区すべての地域連絡会の代表が出席して熱い討論を行ないました。
 
 一昨年の戦争法強行成立後、安倍自公政権打倒をめざして野党と市民の共闘をすすめる運動が県内各地で広がり、15小選挙区すべてに連絡会が結成されました。さらに今年7月までに各地域で行われた総会や地域集会には、あわせて約6,200人が参加しています。
 
 交流会議の開会あいさつで小出重義実行委員長は、安倍内閣の支持率が急落していることに触れながら「安倍首相は改憲を諦めたわけではありません。来年には(改憲案を)必ず出してくる。これを止めるには地域連絡会を中心に野党共闘を具体化していくことが大事」とのべ、先の仙台市長選挙ではそれが証明されたと訴えました。
 
<地域連絡会の強化で野党共闘の発展を>

 活動交流では、各地域から苦労と喜びがまじりあうこの間のとりくみや教訓、明るい展望が語られました。どこでも、連絡会の役員が何度も足を運んで民進、共産、社民、自由党などと懇談し結びつきを強め、そのうえで連絡会結成や数百人規模の決起集会を成功させています。総選挙をめざして具体的に野党共闘の準備を始めている地域もあります。8区(所沢市、三芳町、旧大井町)は、2回の相談会をふまえ6月1日に「安保法制廃止・立憲主義回復!野党共闘をめざす8区市民の会」を850人の参加で結成しました。2区(川口市)は、昨年11月「政治転換を追及する川口市民連合」を結成。民進・共産両党の公認候補が準備に関わり、社民も加えた3党共同の駅頭宣伝を実施しました。4区(新座・朝霞・和光・志木)は、8月2日夕方志木駅前で、豊田真由子衆院議員の辞職を求める市民集会を行ない、300人の大宣伝行動を成功させました。「秋に1000人規模の大宣伝行動を行なう」(1区)、「6月に市民と野党の政策懇談会を行なった。会の政策協定案を各党に送り検討してもらっている」(7区)など、急速に運動が進展している様子が語られました。
 
<11月3日10万人集会などたたかいを広げよう>
 
 交流の後、贄田教秋総行動実行委員会事務局長から方針と今後のとりくみが提案されました。安倍首相が改憲の動きを加速させていること、とくに9条加憲は改憲そのものであり、たたかいを強めようと訴えました。そのうえで来年6回目の1万人集会を計画していることや11月3日に東京で計画している10万人集会の成功、地域で自治体への意見書採択運動やシンポジウムなど多彩な行動を展開しようと呼びかけ、拍手で承認されました。
 
あいさつする小出実行委員長
あいさつする小出実行委員長
  
 

東松山市議会で共謀罪法廃止の意見書可決

<政務活動費の不正受給を認める>
 
 6月議会で「共謀罪法の廃止を求める意見書について」を10対9で可決したのは東松山市議会です。請願者は「安保法制廃止、立憲主義回復をめざす10区市民の会」に参加する市民。民進・共産・自由など野党の賛同で議会に提出されました。委員会では請願者の意見陳述も行われ議員の心を動かしました。自民・公明の激しい抵抗もありましたが野党の結束で可決されたのです。10区市民の会は今年2月川島町で480人が参加して結成されましたが、この力が意見書採択を後押ししたものと確信になっています。
 
 

核兵器禁止条約採択被爆者が勇気と力を与えた
歴史的な年に、全国・全県で多様なとりくみ
原爆・被爆者、戦争と平和を考え行動する夏

<原水爆禁止世界大会と平和行進>
 
 2017年の夏は核兵器禁止条約が採択される歴史的情勢のなかで、核廃絶や戦争と平和を考える機会になりました。
 原水爆禁止2017年世界大会は8月3日〜9日まで広島・長崎で行われ、7日〜9日長崎市で開催された原水禁世界大会には埼玉から140名を超える方が参加しました。開会総会で田上富久長崎市長は「核兵器禁止条約が採択された。その源流は被爆者のみなさんにあり大きな勇気と力を私たちに与えてくれた」と述べるとともに、条約採択に加わらなかった日本政府を厳しく批判しました。
 世界大会に先立って県内63市町村で平和行進が取り組まれ条約締結をアピールしました。
 
<しめやかに原爆死没者慰霊式>
 
 第32回埼玉県原爆死没者慰霊式が7月30日、さいたま市民会館うらわで行われ、田中照巳県被爆者協議会会長をはじめ被爆者やその遺族ら多数が出席しました。田中会長は採択された核兵器禁止条約の前文で「ヒバクシャと言う言葉が二か所も使われている」ことに感動し「国際署名をさらに広げよう」と訴えました。
 
<ヒバクシャ署名1時間で130筆>
 
 7月14日午後、浦和駅東口でヒバクシャ国際署名行動が行われ55人が参加しました。80歳を超える被爆者が「生きている間に核兵器のない世界を」と訴え、1時間で130筆が集まりました。埼玉合唱団や平和団体もいっしょに行動しました。
 
<ヒバクシャ署名1時間で130筆>
 2017年平和のための埼玉の戦争展が、7月29日から31日まで浦和コルソで行われ7千人超が参観しました。憲法施行70年目の戦争展。テーマは「過去と向き合い平和・友好の未来をさぐる」。原爆や戦争と憲法、沖縄の実相や危険な埼玉の空など展示物がいっぱい。戦後100年、200年をめざして、高校生など多数参加しました。
 
長崎市国際平和公園内に立つ平和祈念像
長崎市国際平和公園内に立つ平和祈念像
 
原水爆禁止2017年平和大行進=7月7日狭山市
原水爆禁止2017年平和大行進=7月7日狭山市
 
浦和区で行われた原爆死没者慰霊式で話す県被爆者協議会の田中照巳会長
浦和区で行われた原爆死没者慰霊式で話す県被爆者協議会の田中照巳会長
 
1時間足らずで130筆のヒバクシャ署名を集めた=7月14日・浦和駅東口
1時間足らずで130筆のヒバクシャ署名を集めた=7月14日・浦和駅東口
 
憲法施行70年目の「平和ための埼玉の戦争展」。=7月29日〜31日浦和
憲法施行70年目の「平和ための埼玉の戦争展」。=7月29日〜31日浦和