ホンダ狭山工場閉鎖のもたらすもの【3】 柴田泰彦 民主県政の会特別代表

伊藤社長に代わって八郷新社長就任以降、ホンダ狭山工場閉鎖は動き出しました。背景に二つの大きな要因があるように思われます。自動車産業全体の問題でもあるこの二つについて見ていきたいと思います。
 
【内燃機関エンジンからEV化への流れ】
ドイツ人のダイムラーとベンツがガソリンエンジンの自動車をあいついで発明してから130年。以来常に課題となってきたのが排気ガスによる環境汚染でした。近年では地球温暖化防止の観点からCO2の排出も問題となっています。限りある化石燃料依存からの脱皮とも合わせ、近年EV(Electric Vehicleの略語)自動車が続々発売されています。
 
完全なEV(日産リーフなど)とエンジンとEVを組み合わせたハイブリッド(トヨタプリウスなど)、そして水素燃料電池(トヨタMIRAIなど)が日本では増えてきています。フォルクスワーゲンの排ガス不正問題などもあって、ドイツ連邦参議院は2030年までに内燃エンジンを搭載した新車の販売禁止を求める決議を可決しました。この影響はEU域内に広がるとみられています。
(つづく)
 
ホンダ狭山工場閉鎖のもたらすもの3 柴田泰彦 民主県政の会特別代表
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