市民と立憲政党の共闘で改憲阻止へ 総選挙後も運動を広げて オール埼玉総行動実行委員会が呼びかけ

 先の総選挙は、自公と補完勢力で8割の議席を獲得するという残念な結果になりました。野党共闘の一角を担っていた民進党が選挙直前に解党、希望の党へ合流するという逆流があり混乱する事態もありました。
 しかし立憲民主党が立ち上げられ、あらためて日本共産党や社民党などと野党共闘・連携がすすめられた結果、これらの党が獲得した議席は改選前の39から69へと前進しました。そこには各地域ですすめられた市民と野党の共闘の努力と、具体的な運動があったことは言うまでもありません。
 
市民連絡会が候補者統一の努力
 
 埼玉県で立憲民主党、日本共産党、社民党などが候補者の一本化をはかった小選挙区は、1区(共産党)、3区(立憲民主党)、5区(立憲民主党)、13区(社民党)、15区(共産党)でした。このほかに、地域連絡会が候補者の支援を決めてたたかったのは7選挙区でした。
 1区では連絡会が共産党の候補者を応援するため、10月15日に凍てつく雨の中、浦和駅東口で800人の集会を行いました。社民党の前県連代表も駆けつけ演説しました。3区では10月6日越谷で「オール3区統一候補者発表会」を開催し、立憲民主党の候補者の支援と行動を決定しました。越谷や草加の駅頭などで「9条壊すな、選挙に行こう」の宣伝を行ないました。
 5区は市民連合が立憲民主党の枝野候補と政策協定を確認して支援決定しました。13区は連絡会の奮闘により共産党候補が立候補を取り下げ社民党候補支援で一本化。選挙では社民党候補の街頭演説に共産党が応援に立つなど共闘を強めました。さらに15区では共産党現職の梅村候補を社民党が支援し、地域連絡会が中心になって演説会や宣伝カー運行、街頭行動など繰り広げました。
 
戦争させない、9条改憲許さない
 
 埼玉で市民と野党の共闘をすすめてきたオール埼玉総行動実行委員会は「全国の津々浦々で根付いた市民と立憲政党の共闘でつながった市民運動は、今後確実に憲法阻止のたたかいに引きつがれていくものと確信」し草の根からの運動・組織を強め「戦争させない!憲法9条改憲を許さないたたかい」を、一人ひとりの市民から、地域・団体から、市町村会議から大きく広げようと呼びかけました。