核兵器禁止条約採択被爆者が勇気と力を与えた 歴史的な年に、全国・全県で多様なとりくみ 原爆・被爆者、戦争と平和を考え行動する夏<

<原水爆禁止世界大会と平和行進>
 
 2017年の夏は核兵器禁止条約が採択される歴史的情勢のなかで、核廃絶や戦争と平和を考える機会になりました。
 原水爆禁止2017年世界大会は8月3日〜9日まで広島・長崎で行われ、7日〜9日長崎市で開催された原水禁世界大会には埼玉から140名を超える方が参加しました。開会総会で田上富久長崎市長は「核兵器禁止条約が採択された。その源流は被爆者のみなさんにあり大きな勇気と力を私たちに与えてくれた」と述べるとともに、条約採択に加わらなかった日本政府を厳しく批判しました。
 世界大会に先立って県内63市町村で平和行進が取り組まれ条約締結をアピールしました。
 
<しめやかに原爆死没者慰霊式>
 
 第32回埼玉県原爆死没者慰霊式が7月30日、さいたま市民会館うらわで行われ、田中照巳県被爆者協議会会長をはじめ被爆者やその遺族ら多数が出席しました。田中会長は採択された核兵器禁止条約の前文で「ヒバクシャと言う言葉が二か所も使われている」ことに感動し「国際署名をさらに広げよう」と訴えました。
 
<ヒバクシャ署名1時間で130筆>
 
 7月14日午後、浦和駅東口でヒバクシャ国際署名行動が行われ55人が参加しました。80歳を超える被爆者が「生きている間に核兵器のない世界を」と訴え、1時間で130筆が集まりました。埼玉合唱団や平和団体もいっしょに行動しました。
 
<ヒバクシャ署名1時間で130筆>
 2017年平和のための埼玉の戦争展が、7月29日から31日まで浦和コルソで行われ7千人超が参観しました。憲法施行70年目の戦争展。テーマは「過去と向き合い平和・友好の未来をさぐる」。原爆や戦争と憲法、沖縄の実相や危険な埼玉の空など展示物がいっぱい。戦後100年、200年をめざして、高校生など多数参加しました。
 
長崎市国際平和公園内に立つ平和祈念像
長崎市国際平和公園内に立つ平和祈念像
 
原水爆禁止2017年平和大行進=7月7日狭山市
原水爆禁止2017年平和大行進=7月7日狭山市
 
浦和区で行われた原爆死没者慰霊式で話す県被爆者協議会の田中照巳会長
浦和区で行われた原爆死没者慰霊式で話す県被爆者協議会の田中照巳会長
 
1時間足らずで130筆のヒバクシャ署名を集めた=7月14日・浦和駅東口
1時間足らずで130筆のヒバクシャ署名を集めた=7月14日・浦和駅東口
 
憲法施行70年目の「平和ための埼玉の戦争展」。=7月29日〜31日浦和
憲法施行70年目の「平和ための埼玉の戦争展」。=7月29日〜31日浦和